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オーストラリアの特許制度と日本企業の出願戦略をPatentMatch.jpがお届けします。
オーストラリア特許制度の特徴
オーストラリアは英語圏で出願しやすく、鉱業・農業・医療分野での技術需要が高い重要な知財市場です。独自のイノベーション特許制度が2021年に廃止されるなど、近年制度改革が進んでいます。
制度の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 管轄官庁 | IP Australia |
| 標準特許 | 出願日から20年(医薬品は最大25年) |
| 審査請求期限 | 出願から5年以内 |
| イノベーション特許 | 2021年8月廃止 |
| 公用語 | 英語 |
| PPH | 日本との間で利用可 |
イノベーション特許廃止の影響
2021年まで存在したイノベーション特許は、無審査で最大8年間の保護が得られる制度でした。廃止により以下の変化があります。
- 迅速な権利取得手段がなくなった
- 標準特許の審査請求をより早期に行う必要がある
- 仮出願を活用した優先日確保が重要に
出願の流れ
- 仮出願(任意): 12ヶ月間の優先権確保
- 完全出願: 明細書・クレームの提出
- 審査請求: 出願から5年以内
- 審査: 通常12〜18ヶ月で最初の審査報告
- 承認: 審査報告から12ヶ月以内に応答完了が必要
- 登録: 年金納付で権利維持
日本との制度比較
| 項目 | オーストラリア | 日本 |
|---|---|---|
| 仮出願 | あり(12ヶ月) | なし |
| 審査請求期限 | 5年 | 3年 |
| 年金起算 | 出願日から5年目以降 | 登録時に3年分 |
| 新規性喪失の例外 | 公開から12ヶ月 | 公開から12ヶ月 |
知財戦略のポイント
- 英語出願の利便性: PCT英語出願からそのまま国内移行可能
- 鉱業・資源技術: オーストラリア最大の産業に合わせた出願
- 農業・食品: 乾燥地農業、食品加工技術の需要
- 医療・バイオ: メルボルン、シドニーのバイオクラスター
オーストラリアは知財制度が成熟しており、権利行使も実効的です。アジア太平洋地域の知財戦略に組み込むことを推奨します。