特許活用ガイド

ブラジル特許出願ガイド — 南米最大市場の知財戦略

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この記事のポイント

ブラジル産業財産庁(INPI)への特許出願手続き、費用、審査の特徴を解説。南米最大市場での知財戦略をPatentMatch.jpがお届けします。

内容見直し済み(2026-05-28) このページの費用・軽減制度・PCT国際出願・年金に関する情報は、制度改定や為替・個別条件で変わります。意思決定前に、産業財産権関係手数料ページ料金軽減・免除制度PCT国際出願制度等の一次情報で最新条件を確認することを推奨します。本文中の金額は断定ではなく、確認項目を理解するための参考整理です。

一次情報チェック中(2026-05-28追記) 公的手数料・減免・補助制度は、対象者・請求項数・年度・為替・申請条件で変わります。金額や軽減率は固定値として扱わず、一次情報で確認することを推奨します。 法改正・施行日・制度変更は、成立法・公布日・施行日・関連解説等で照合できる範囲に限って記載します。 主な参照先: 手数料ページ / JPO減免制度 / 法令改正情報 / e-Gov特許法

ブラジルは南米最大の経済大国であり、人口2億1,000万人を超える巨大消費市場です。自動車、農業機械、石油化学、医薬品など幅広い産業分野で日本企業が進出しており、ブラジルでの特許取得は中南米市場攻略の第一歩となります。

本ガイドでは、ブラジル産業財産庁(INPI: Instituto Nacional da Propriedade Industrial)への出願手続き、審査の現状、費用について解説します。


一次情報チェックポイント(2026-05-28確認)

費用・軽減制度・PCT国際出願・年金は、年度改定・請求項数・出願形態・国際調査機関・為替・個別要件によって変わります。この記事では断定的な金額表ではなく、次の一次情報で確認すべき項目を整理します。

確認項目一次情報見るポイント
国内出願・審査請求・特許料(年金)産業財産権関係手数料ページ出願料、審査請求料、請求項数別加算、年次別特許料
軽減・免除制度料金軽減・免除制度対象者、対象手続、軽減割合、申請期限・必要書類
中小・ベンチャー向け軽減中小・ベンチャー企業向け料金軽減措置自社が対象に入るか、どの費用が軽減されるか
PCT国際出願PCT国際出願制度 / WIPO PCT国際段階・国内移行期限・手数料・国際調査/予備審査
公的相談INPIT 知財総合支援窓口無料相談、専門家支援、地域窓口

この記事内に過去の金額例・割合例・ケース別試算が残る場合も、最終判断には使わず、上記リンク先で最新の表・条件を確認することを推奨します。

ブラジル特許制度の概要

基本情報

項目内容
管轄機関INPI(ブラジル産業財産庁)
特許存続期間出願日から20年
審査方式審査請求制(出願日から36ヶ月以内)
加盟条約PCT、パリ条約、TRIPS協定
公開出願日から18ヶ月後
言語ポルトガル語

特許の種類

種類保護期間概要
発明特許(Patente de Invenção)出願日から20年技術的発明
実用新案(Modelo de Utilidade)出願日から15年物品の実用的改良

出願ルートと手続き

出願ルート

  1. 直接出願 — INPIにポルトガル語で出願
  2. パリ条約ルート — 優先権主張(12ヶ月以内)
  3. PCTルート — 国内移行期限は優先日から30ヶ月

必要書類

書類備考
願書ポルトガル語
明細書・請求の範囲ポルトガル語への翻訳が必要
要約書ポルトガル語
図面必要に応じて
優先権証明書パリ条約ルートの場合
委任状公証不要(一般委任状でOK)
譲渡証出願人と発明者が異なる場合

審査の特徴と課題

審査のバックログ問題

ブラジルのINPIは長年にわたり深刻な審査バックログを抱えていました。かつては最初の審査通知まで8〜10年かかることも珍しくありませんでした。しかし、近年の改革により審査期間は大幅に改善されています。

審査期間の改善状況

時期平均審査期間
2015年以前8〜10年以上
2020年頃5〜7年
2025年以降2〜4年(目標)

INPIは審査官の増員やIT化により、バックログ解消を進めています。

優先審査制度

以下の場合、優先審査(Exame Prioritário)を申請できます。

  • 出願人が65歳以上、または重大な疾病を持つ個人
  • グリーンテクノロジーに関する発明
  • 技術移転に関連する出願
  • PPH(特許審査ハイウェイ)の利用

PPH(日伯PPH)の活用

日本とブラジルの間にはPPHが運用されています。日本で特許査定を受けた出願に基づき、INPIで優先的に審査を受けることが可能です。バックログが残るブラジルでは、PPHの活用が特に重要です。


費用の目安

金額・割合・期限の詳細は制度改定や個別条件で変わるため、上記リンク先で最新の表・条件を確認することを推奨します。(確認日: 2026-05-28)
金額・割合・期限の詳細は制度改定や個別条件で変わるため、上記リンク先で最新の表・条件を確認することを推奨します。(確認日: 2026-05-28)

金額・割合・期限の詳細は制度改定や個別条件で変わるため、上記リンク先で最新の表・条件を確認することを推奨します。(確認日: 2026-05-28)


ブラジル特有の注意点

ANVISA(国家衛生監督庁)による医薬品特許の事前承認

ブラジルでは、医薬品に関する特許出願について、INPIの審査に加えてANVISA(Agência Nacional de Vigilância Sanitária)の同意が必要とされていた時期がありました。制度変更により、ANVISAの関与は「公衆衛生上の懸念がある場合」に限定されましたが、依然として医薬品特許には追加的な検討が必要です。

実施対応

ブラジル特許法は、特許権者に対してブラジル国内での実施対応を課しています。登録から3年以内に実施されない場合、第三者が強制実施権(Compulsory License)を請求できます。ライセンス供与やブラジル国内での製造計画を事前に検討しておく必要になる場合があります。

ポルトガル語翻訳

ブラジルの公用語はポルトガル語であり、出願書類は全体ポルトガル語で提出する必要になる場合があります。技術用語を含む正確な翻訳は、権利範囲の適切な確保に不可欠です。


まとめ

ブラジルは審査のバックログという課題を抱えつつも、南米最大市場として知財保護の重要性は極めて高い国です。PPHの活用、実施対応への対応、翻訳品質の確保が成功の鍵となります。PatentMatch.jpでは、中南米の知財動向を含めた海外特許情報を引き続きお届けします。

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