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カナダの特許制度 — 北米市場への知財戦略

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この記事のポイント

カナダの特許制度と北米市場全体を見据えた知財戦略をPatentMatch.jpがお届けします。

カナダ特許制度の概要

カナダは米国と並ぶ北米市場の重要拠点です。AI研究、クリーンテック、ライフサイエンスで世界的な競争力を持ち、日本企業にとって重要な出願先です。

制度の基本情報

項目内容
管轄官庁CIPO(カナダ知的財産庁)
特許期間出願日から20年
審査請求期限出願から5年以内(2022年改正)
公用語英語またはフランス語
先願主義2019年より移行済み

2022年以降の主要法改正

カナダはCPTPP(環太平洋パートナーシップ)加入に伴い、特許法を大幅に改正しました。

主な変更点

  1. 審査請求期限: 7年から5年に短縮
  2. 特許存続期間調整: 審査遅延に対する期間補償制度の導入
  3. 医薬品関連: 追加保護証明書(CSP)制度の導入
  4. 先願主義: 2019年に先発明主義から完全移行

米国特許との比較

項目カナダ米国
出願言語英語/仏語英語
継続出願制限あり柔軟
情報開示義務あり(制限的)IDS義務(厳格)
ダブルパテント自明型あり自明型あり
特許期間調整2022年導入確立済み

出願のポイント

1. 米国出願との連動

カナダは米国との経済的結びつきが強いため、米国出願と並行して出願するケースが一般的です。

2. フランス語翻訳

ケベック州でのビジネスではフランス語翻訳が必要になる場合があります。特許自体は英語で出願可能です。

3. PPHの活用

日本特許庁との特許審査ハイウェイにより、審査の迅速化が期待できます。

日本企業の戦略ポイント

  1. クリーンテック: カナダ政府のグリーン政策と連動した出願
  2. AI・量子: モントリオール、トロントのAIクラスター関連技術
  3. 資源技術: 鉱業・エネルギー関連技術
  4. CUSMA活用: 北米3カ国一体の知財戦略設計

カナダでの特許取得は北米市場全体への知財戦略の一部として位置づけることが効果的です。

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