特許活用ガイド

特許権の資金調達活用 — 知財担保融資と知財ファンド

約2分で読める

この記事のポイント

特許権を活用した資金調達の方法と知財ファンドの仕組みをPatentMatch.jpがお届けします。

知財を活用した資金調達

特許権は「見えない資産」として企業価値の重要な構成要素です。近年、知財を担保にした融資や、知財ファンドを通じた資金調達が注目されています。

知財活用の資金調達方法

方法概要適した企業
知財担保融資特許権を担保に銀行から融資中小企業・ベンチャー
知財ファンド特許を投資ファンドに売却・ライセンス特許ポートフォリオ保有企業
知財証券化特許のロイヤルティ収入を証券化ライセンス収入がある企業
知財出資特許権を現物出資JV設立時

知財担保融資の仕組み

融資の流れ

  1. 企業が金融機関に融資を申請
  2. 金融機関が特許権の価値を評価
  3. 特許権に質権を設定
  4. 融資実行
  5. 返済不能時は特許権の換価

評価の基準

評価要素具体的な指標
技術的価値進歩性の高さ、代替技術の有無
市場性対象市場の規模と成長性
権利の安定性無効理由のリスク、残存期間
収益性ライセンス収入の実績・見込み
流動性売却可能性、買い手の存在

知財ファンドの種類

1. ライセンスファンド

特許を買い集め、企業にライセンスして収益を得るファンドです。パテントトロールとの違いは、技術の普及促進を目的とする点です。

2. ディフェンシブファンド

参加企業が共同で特許を取得し、パテントトロールからの攻撃を防ぐファンドです。LOT Network、Unified Patentsなどがあります。

3. 大学知財ファンド

大学の特許を活用して収益化するファンドです。官民連携で運営されるケースが多くあります。

日本の知財金融の現状

  • 政府が知財金融の普及を推進中
  • 地方銀行を中心に知財担保融資の取組みが増加
  • 知財評価の標準化が課題
  • INPITが知財ビジネス評価書を作成支援

活用のポイント

  1. 特許の価値を可視化: 知財評価報告書の作成
  2. ポートフォリオの整備: 担保価値を高める
  3. 専門家の活用: 知財評価の専門家に相談
  4. 複数の調達手段を組み合わせる: 知財金融だけに頼らない

知財を「守る」だけでなく「稼ぐ」「借りる」ための資産として活用する時代です。

関連記事

特許活用ガイド

特許を担保にした融資 — 知財金融の仕組みと活用法

特許権を担保にして融資を受ける知財金融の仕組みを解説。担保評価の方法、活用できる金融機関、申請手順から成功のポイントまで、中小企業・スタートアップ向けに実務的なガイドを提供します。

3分で読める
特許活用ガイド

IPO準備のための特許ポートフォリオ構築

IPO準備における特許ポートフォリオ構築の要点を解説。投資家・証券会社が評価するポイント、開示資料への記載方法、上場前に整備すべき知財体制を紹介します。

2分で読める

他の記事も読んでみませんか?

PatentMatch.jpでは、特許活用に関する実践的な情報を多数掲載しています。