特許活用ガイド

オープンイノベーションと特許 — 共同研究での知財取り決め

約2分で読める

この記事のポイント

オープンイノベーションにおける特許の取り決めと契約のポイントをPatentMatch.jpがお届けします。

オープンイノベーション時代の知財課題

オープンイノベーション(OI)は、社外の技術やアイデアを活用してイノベーションを加速する手法です。しかし、知的財産の取り扱いを誤ると、深刻な紛争やビジネス機会の損失につながります。

OIの類型と知財リスク

OIの類型具体例主な知財リスク
共同研究開発企業間・産学連携成果の帰属、改良発明
ライセンスイン外部技術の導入権利範囲の制限
アクセラレータースタートアップ連携大企業による搾取の懸念
オープンソースOSS活用の製品開発ライセンス条件の遵守
クラウドソーシングアイデア公募応募者の権利処理

共同研究開発契約の知財条項

1. 背景知財(バックグラウンドIP)

各当事者が契約前から保有している知財の取扱いを明確にします。

  • 背景知財の開示範囲
  • 使用許諾の範囲と条件
  • 契約終了後の取扱い

2. 成果知財(フォアグラウンドIP)

共同研究から生まれた発明の権利帰属を定めます。

帰属方法メリットデメリット
発明者主義公平感がある共同発明の判断が困難
貢献度按分合理的評価基準の合意が困難
一方帰属権利関係が明確対価の設定が必要

3. 改良発明

契約期間中・終了後の改良発明の取扱いは最も紛争になりやすい条項です。

4. 第三者への実施許諾

共有特許の第三者ライセンスには全共有者の同意が必要(特許法73条3項)です。契約で事前に条件を定めておくことが重要です。

大企業×スタートアップの注意点

  1. 力関係の不均衡: スタートアップの知財を不当に取得しない
  2. NDAの徹底: アイデアの提示前に秘密保持契約を締結
  3. 契約交渉の専門家: 知財弁護士のサポートを受ける
  4. 出口戦略の合意: 共同研究の終了条件を事前に決める

経済産業省のガイドライン

経済産業省は「オープンイノベーション促進のためのモデル契約書」を公開しています。契約書作成の参考として活用しましょう。

適切な知財取り決めは、OIの成功を支える基盤です。

関連記事

他の記事も読んでみませんか?

PatentMatch.jpでは、特許活用に関する実践的な情報を多数掲載しています。