この記事のポイント
初めて特許出願する方向けの完全チェックリスト。出願前の準備から提出後のフォローまで30項目を網羅。PatentMatch.jpがお届けします。
「特許を出願したいが、何から始めればいいかわからない」。そんな方のために、出願前の準備から提出後のフォローアップまで、30項目のチェックリストを用意しました。
出願前の準備(10項目)
発明の整理
- 1. 発明の核心を明確化:「何が新しいのか」を一文で説明できるか
- 2. 先行技術調査の実施:J-PlatPatやGoogle Patentsで類似特許を検索
- 3. 新規性の確認:発明が公知でないことを確認(論文発表、展示会出展に注意)
- 4. 進歩性の検討:先行技術の組合せで容易に思いつかないことを確認
- 5. 発明者の特定:発明の着想・完成に実質的に貢献した人を列挙
- 6. 職務発明の確認:会社の業務として行った発明か、就業規則を確認
- 7. 秘密保持の確認:出願前に第三者に開示していないか(NDA締結の有無)
- 8. 実施可能性の確認:当業者が明細書を読んで再現できるか
- 9. 外国出願の要否検討:海外市場を考慮しPCT出願を検討するか
- 10. 予算の確保:出願費用(30~80万円)と審査請求費用(15~20万円)を準備
明細書の作成(10項目)
技術内容の記載
- 11. 発明の名称:技術内容が分かる簡潔なタイトル
- 12. 技術分野:発明がどの技術分野に属するか
- 13. 背景技術:従来技術の説明と課題の明示
- 14. 発明が解決しようとする課題:技術的課題を明確に記載
- 15. 課題を解決するための手段:発明の構成要素を説明
- 16. 発明の効果:従来技術と比較した具体的な効果
- 17. 実施例:具体的な実施形態を詳細に記載
- 18. 図面:必要な図面(構造図、フロー図、グラフ等)を準備
- 19. 要約書:400字以内で発明の概要を記載
特許請求の範囲
- 20. 独立項の設計:保護したい権利範囲を適切な広さで設定
- 21. 従属項の設計:独立項を限定する従属項で多層的な保護を構築
出願手続き(5項目)
- 22. 出願人の確認:個人か法人か、共同出願の場合は持分の確認
- 23. 代理人の選定:弁理士への依頼が推奨(自分での出願も可能)
- 24. 出願方法の選択:電子出願(インターネット出願)が主流
- 25. 出願料の納付:特許印紙代14,000円(電子出願の場合)
- 26. 出願番号の確認:出願後に付与される番号を記録
出願後のフォローアップ(4項目)
- 27. 審査請求の期限管理:出願日から3年以内に審査請求
- 28. 拒絶理由通知への対応:受領後60日以内に意見書・補正書を提出
- 29. 特許料の納付:登録決定後30日以内に1~3年分の特許料を納付
- 30. 外国出願の期限管理:パリ条約優先権は出願日から12ヶ月以内
よくある失敗と対策
新規性喪失
最も多い失敗は、出願前に発明を公開してしまうことです。学会発表、展示会出展、ウェブ公開などは全て新規性喪失の原因になります。ただし、日本では「新規性喪失の例外」制度(出願日から1年以内の公開)が利用可能です。
クレームが狭すぎる
初めての出願では、発明の具体的な実施形態そのままをクレームにしがちです。上位概念化して適切な広さの権利範囲を設定することが重要です。
PatentMatch.jpでは、出願前の先行技術調査サービスを提供しています。