この記事のポイント
特許の出願から維持までにかかる総費用を詳細にシミュレーション。国内・外国出願のコスト比較もPatentMatch.jpがお届けします。
「特許を取りたいけど、いくらかかるの?」という質問は、知財相談で最も多いものの一つです。本記事では、出願から登録、そして20年間の維持まで、全てのコストを透明に解説します。
国内特許の費用内訳
出願段階
| 項目 | 官庁費用 | 弁理士費用(目安) | 合計目安 |
|---|---|---|---|
| 特許出願 | 14,000円 | 25~50万円 | 26~51万円 |
| 図面作成 | — | 5~15万円 | 5~15万円 |
| 小計 | 31~66万円 |
審査請求段階
出願日から3年以内に審査請求が必要です。
| 項目 | 官庁費用 | 弁理士費用 | 合計目安 |
|---|---|---|---|
| 審査請求 | 138,000円+請求項×4,000円 | — | 15~20万円 |
| 小計 | 15~20万円 |
中間処理(拒絶理由通知への対応)
約70%の出願で拒絶理由通知が発せられます。
| 項目 | 官庁費用 | 弁理士費用 | 合計目安 |
|---|---|---|---|
| 意見書・補正書(1回目) | — | 10~20万円 | 10~20万円 |
| 意見書・補正書(2回目) | — | 10~20万円 | 10~20万円 |
| 小計 | 10~40万円 |
登録段階
| 項目 | 官庁費用 | 弁理士費用 | 合計目安 |
|---|---|---|---|
| 設定登録料(1~3年) | 6,300円+請求項×300円×3年 | 3~5万円 | 5~7万円 |
| 小計 | 5~7万円 |
合計(出願から登録まで)
約60~130万円(技術分野・クレーム数・中間処理回数により変動)
維持年金(特許料)
登録後は毎年の維持費が必要です。
| 年数 | 年間費用(1請求項あたり) |
|---|---|
| 1~3年 | 2,100円+請求項×100円 |
| 4~6年 | 6,400円+請求項×500円 |
| 7~9年 | 19,300円+請求項×1,500円 |
| 10~25年 | 55,400円+請求項×4,300円 |
20年間の維持費総額は、請求項5項の場合で約100万円です。
外国出願の費用
PCT出願
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| PCT国際出願 | 30~50万円 |
| 国際調査 | 約15万円 |
| 各国移行(1か国あたり) | 50~100万円 |
主要国別の追加費用
| 国 | 翻訳費 | 現地代理人費 | 合計目安 |
|---|---|---|---|
| 米国 | 30~50万円 | 40~80万円 | 70~130万円 |
| 欧州(EPO) | 40~60万円 | 50~100万円 | 90~160万円 |
| 中国 | 15~30万円 | 20~40万円 | 35~70万円 |
コスト削減のポイント
- 中小企業向け減免制度:審査請求料・特許料が半額または1/3に
- 早期審査制度:通常1~2年の審査期間を数ヶ月に短縮(追加費用なし)
- PCT出願の戦略的活用:30ヶ月の猶予期間で出願国を絞り込み
- クレーム数の最適化:不要な従属項を削減してコスト削減
投資対効果の考え方
特許取得にかかる費用は「保険料」として捉えましょう。年間売上1億円の製品を守る特許なら、20年間で総額300万円のコストは売上の0.15%にすぎません。
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