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特許にかかる費用に関するよくある質問をまとめました。2026年最新の出願費用、審査請求料、年金、弁理士費用まで網羅的に回答します。
特許の費用に関するよくある質問
特許に関心があっても「費用がいくらかかるのかわからない」という声は非常に多いです。ここでは2026年時点の最新情報をもとに、特許費用に関するFAQをまとめます。
Q1: 特許出願にはいくらかかりますか?
A: 自力出願なら約3万円、弁理士に依頼すると30〜60万円が目安です。
| 費用項目 | 特許庁手数料 | 弁理士費用(目安) |
|---|---|---|
| 出願料 | 14,000円 | — |
| 明細書作成 | — | 20〜40万円 |
| 図面作成 | — | 2〜5万円 |
| 合計(出願時) | 14,000円 | 22〜45万円 |
Q2: 審査請求にはいくらかかりますか?
A: 特許庁への手数料は約15〜20万円です。
審査請求料は請求項の数によって変動します。
| 請求項数 | 審査請求料(2026年) |
|---|---|
| 5項 | 約168,600円 |
| 10項 | 約188,600円 |
| 15項 | 約208,600円 |
計算式: 138,000円 + (請求項数 × 4,000円) ※減免制度あり
Q3: 中小企業やスタートアップは費用を安くできますか?
A: はい。審査請求料や年金が最大1/3に軽減されます。
| 対象者 | 軽減率 | 対象費用 |
|---|---|---|
| 中小企業 | 1/2 | 審査請求料・年金 |
| 小規模企業 | 1/3 | 審査請求料・年金 |
| スタートアップ | 1/3 | 審査請求料・年金・出願料 |
| 個人発明家 | 1/2〜1/3 | 審査請求料・年金 |
Q4: 特許を維持するのにいくらかかりますか?
A: 年金(維持年金)が年間数万円〜数十万円かかります。
特許の年金は年次が進むほど高額になります。
| 年次 | 年金額(1請求項あたり) | 10請求項の場合 |
|---|---|---|
| 1〜3年 | 2,100円 + 200円/項 | 4,100円/年 |
| 4〜6年 | 6,400円 + 500円/項 | 11,400円/年 |
| 7〜9年 | 19,300円 + 1,500円/項 | 34,300円/年 |
| 10〜25年 | 55,400円 + 4,300円/項 | 98,400円/年 |
Q5: 海外出願にはいくらかかりますか?
A: 1カ国あたり100〜300万円が目安です。
| 出願先 | 概算費用(翻訳込み) |
|---|---|
| 米国 | 150〜250万円 |
| 欧州(EPO) | 200〜350万円 |
| 中国 | 80〜150万円 |
| 韓国 | 70〜120万円 |
| PCT出願 | 50〜80万円(+各国移行費用) |
Q6: 弁理士費用の内訳を教えてください。
A: 以下が一般的な弁理士費用の構成です。
| 業務内容 | 費用目安 |
|---|---|
| 先行技術調査 | 5〜15万円 |
| 明細書作成 | 20〜40万円 |
| 中間処理(拒絶理由対応)1回 | 5〜15万円 |
| 登録手続き | 3〜5万円 |
| 年金管理(代行手数料) | 年1〜3万円 |
Q7: 特許出願から維持までの総費用は?
A: 国内特許の場合、20年間で約150〜250万円が目安です。
| フェーズ | 費用内訳 | 累計 |
|---|---|---|
| 出願時 | 30〜50万円 | 30〜50万円 |
| 審査請求 | 15〜25万円 | 45〜75万円 |
| 中間処理 | 10〜30万円 | 55〜105万円 |
| 登録料 | 3〜5万円 | 58〜110万円 |
| 年金(20年累計) | 80〜150万円 | 138〜260万円 |
Q8: 費用を抑えるコツはありますか?
A: 以下の方法で費用を最適化できます。
- 減免制度の活用: 中小企業・スタートアップは必ず申請
- 早期審査の利用: 審査期間短縮で中間処理コストを削減
- 請求項数の最適化: 不要な請求項を減らして手数料を削減
- 弁理士の選定: 技術分野の専門性が高い弁理士を選ぶと中間処理が減少
- 出願戦略: 全てを出願するのではなく、事業価値の高い発明を厳選
Q9: 補助金で費用をカバーできますか?
A: 各都道府県の知財支援補助金を活用できます。
| 補助金の種類 | 補助率 | 上限額 | 申請先 |
|---|---|---|---|
| 国内出願支援 | 1/2 | 30〜50万円 | 都道府県 |
| 外国出願支援 | 1/2〜2/3 | 100〜300万円 | JETRO・都道府県 |
| 中小企業知財活用 | 1/2 | 50万円 | 経済産業局 |
Q10: 特許を取得しなくても出願するメリットはありますか?
A: 出願公開による「防衛的効果」があります。
出願後1年6ヶ月で公開されるため、公知技術となり、他社が同一技術で権利化することを防止できます。出願費用のみで防衛目的を達成する「防衛出願」という戦略もあります。
費用の全体像を把握した上で、事業に最適な知財投資を行いましょう。