この記事のポイント
特許出願から登録までの全タイムラインを月単位で解説。早期審査制度の活用法も含め、スケジュール管理の要点をPatentMatch.jpがお届けします。
特許出願から登録まで、いったい何ヶ月かかるのか。この質問に対する答えは「ケースバイケース」ですが、標準的なタイムラインと短縮方法を知っておくことで、事業計画と知財計画を連動させることができます。
標準的なタイムライン
全体の流れ
出願 → (公開) → 審査請求 → 審査 → (拒絶理由通知) → 登録
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
Day 0 18ヶ月後 ~3年以内 請求後 通知後60日 最短で
10~14ヶ月 以内に対応 出願から
2~4年
各ステップの詳細
1. 出願(Day 0)
特許庁に出願書類を提出。出願番号が付与されます。
- 所要時間:書類準備に1~3ヶ月(弁理士に依頼した場合)
- 費用:出願料14,000円 + 弁理士費用
2. 出願公開(18ヶ月後)
出願日から1年6ヶ月後に、出願内容が公開されます。早期公開の請求も可能です。
3. 審査請求(出願日から3年以内)
出願しただけでは審査は始まりません。3年以内に審査請求をする必要があります。この期間は市場動向を見極める猶予期間として活用できます。
- 費用:138,000円+請求項×4,000円
4. 審査(審査請求後10~14ヶ月)
日本の特許庁の平均審査期間(ファーストアクション期間)は約10ヶ月です。技術分野により多少のばらつきがあります。
5. 拒絶理由通知(約70%の案件で発生)
審査官から拒絶理由が通知された場合、60日以内に意見書・補正書を提出します。
- 1回目の拒絶理由通知:対応期間60日
- 2回目の拒絶理由通知(最終):同様に60日
6. 特許査定・登録
特許査定後、30日以内に1~3年分の特許料を納付すると登録されます。
タイムラインの短縮方法
早期審査制度
以下のいずれかに該当する場合、早期審査を申請できます。
- 実施関連出願(出願人が実施済みまたは実施予定)
- 外国関連出願(外国にも出願済み)
- 中小企業・個人・大学の出願
- グリーン関連出願(環境技術)
- 震災復興関連出願
早期審査を利用すると、審査請求後平均2.5ヶ月で最初の審査結果が届きます。
スーパー早期審査
さらに急ぐ場合は「スーパー早期審査」があります。条件は限定されますが、審査請求後平均1ヶ月以内に結果が出ます。
技術分野別の審査期間
| 技術分野 | 平均審査期間(ファーストアクション) |
|---|---|
| 電気・電子 | 10.5ヶ月 |
| 機械 | 9.8ヶ月 |
| 化学 | 11.2ヶ月 |
| バイオ | 12.0ヶ月 |
| ソフトウェア | 10.8ヶ月 |
スケジュール管理のポイント
事業計画との連動
- 製品発売の1年以上前に出願するのが理想
- 早期審査を使えば、発売前に登録も可能
- 仮出願(米国)や優先権主張を活用して柔軟にスケジュール調整
外国出願の期限管理
- パリ条約優先権:出願日から12ヶ月以内
- PCT出願の国内移行:優先日から30ヶ月以内(国によっては31ヶ月)
年金管理
登録後は毎年の維持年金の支払いが必要です。期限管理を怠ると権利が消滅しますので、管理システムの導入を推奨します。
PatentMatch.jpでは、特許出願のスケジュール管理ツールを提供しています。