この記事のポイント
商標登録の基礎知識を網羅的に解説。出願手順、費用、審査のポイント、特許との違いから、ブランド保護戦略まで。初めての商標登録を完全サポートします。
商標登録はブランド名やロゴを法的に保護する制度です。特許が「技術」を守るのに対し、商標は「ブランド」を守ります。事業を始める際は、特許出願とともに商標登録も検討すべきです。
商標登録とは
商標とは、商品やサービスについて使用する文字・図形・記号・立体的形状・色彩・音などです。商標登録することで、指定商品・役務について独占的に使用する権利を取得できます。
特許との違い
| 比較項目 | 商標登録 | 特許 |
|---|---|---|
| 保護対象 | ブランド名・ロゴ | 技術的発明 |
| 保護期間 | 10年(更新無制限) | 20年(更新不可) |
| 審査内容 | 識別力・先願 | 新規性・進歩性 |
| 費用(官費) | 約3〜5万円 | 約20万円 |
| 審査期間 | 約6〜10ヶ月 | 約14ヶ月 |
| 維持費用 | 10年毎の更新 | 毎年の年金 |
出願手順
ステップ1: 商標の選定と調査
出願前に、同一・類似の先願商標がないか「J-PlatPat」で検索します。
ステップ2: 区分の選択
商標は指定商品・指定役務の区分ごとに出願します。第1類〜第45類の中から、自社の事業に関連する区分を選択します。
ステップ3: 願書の作成・提出
- 商標(文字またはロゴ画像)
- 指定商品・役務の記載
- 出願人の情報
ステップ4: 審査・登録
方式審査→実体審査(識別力・類似性の審査)→登録査定→登録料納付で権利発生。
費用の内訳
| 費用項目 | 金額(1区分) |
|---|---|
| 出願料 | 12,000円 |
| 登録料(10年分) | 32,900円 |
| 弁理士費用 | 5万〜15万円 |
| 合計 | 約10万〜20万円 |
区分が増えるごとに出願料・登録料が加算されます。
商標登録のポイント
識別力の要件: 一般的な名称や品質を表す語句は登録できません。「おいしいりんご」は登録不可、「Apple」(コンピュータ分野)は登録可。
早期出願の重要性: 商標は先願主義のため、早く出願した方が権利を取得できます。事業名が決まったら即座に出願を検討してください。
使用義務: 登録後3年以上使用しないと、不使用取消審判により取り消される可能性があります。
まとめ
商標登録は費用が安く手続きも比較的シンプルです。事業を始める際は、特許出願とともにブランド名の商標登録も早期に行いましょう。