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知財M&Aアドバイザリー — 特許ポートフォリオの売買仲介

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この記事のポイント

知財M&Aアドバイザリーの仕組みを解説。特許ポートフォリオの売買仲介サービス、バリュエーション手法、取引の流れを紹介します。

知財M&Aアドバイザリーとは

知財M&Aアドバイザリーは、特許ポートフォリオの売買を専門的に仲介するサービスです。通常のM&A(企業買収)とは異なり、事業ではなく知財資産そのものを対象とした取引を支援します。

知財M&Aの市場規模

指標2024年2026年(推定)
世界の知財取引件数約3,000件/年約4,500件/年
平均取引額約500万ドル約600万ドル
日本企業関連取引約200件/年約300件/年

アドバイザリーの業務内容

売り手側支援

業務内容成果物
ポートフォリオ分析保有特許の価値評価・分類バリュエーションレポート
ティーザー作成買い手向けの匿名概要書ティーザードキュメント
買い手探索潜在的な買い手のリストアップロングリスト・ショートリスト
交渉支援条件交渉・契約ドラフト売買契約書
クロージング権利移転手続き移転登録完了

買い手側支援

業務内容成果物
ニーズ分析必要な技術・特許の明確化技術要件書
ソーシング売却可能な特許の探索候補特許リスト
デューデリジェンス特許の有効性・価値の精査DDレポート
価格交渉適正価格での取引支援価格レンジ分析
PMI支援買収後の知財統合統合計画書

バリュエーション手法

特許ポートフォリオの評価方法

手法概要適するケース
コストアプローチ同等の特許を取得するのにかかるコスト基礎研究特許
マーケットアプローチ類似取引の事例に基づく評価活発な取引がある技術分野
インカムアプローチ将来のキャッシュフローの現在価値事業に直結する特許群
オプションアプローチリアルオプション理論に基づく評価不確実性の高い技術

評価に影響する要素

要素プラス要因マイナス要因
技術的価値基本特許、広い権利範囲狭い権利範囲、代替技術あり
法的強度無効化リスクが低い無効審判の履歴あり
市場規模大きな市場をカバーニッチ市場のみ
残存期間10年以上5年未満
地域カバー主要国で登録済み日本のみ

取引の流れ

タイムライン

フェーズ期間主な作業
準備(売り手)1〜2ヶ月ポートフォリオ分析、ティーザー作成
マーケティング2〜3ヶ月買い手候補へのアプローチ
デューデリジェンス1〜2ヶ月特許の精査、交渉
契約交渉1〜2ヶ月条件合意、契約書作成
クロージング1ヶ月権利移転手続き
合計6〜10ヶ月

主な契約条件

条件売り手の視点買い手の視点
対価高額一括払い分割払い・アーンアウト
表明保証最小限に抑えたい広範な保証を要求
補償条項上限を設定上限なしを要求
ライセンスバック必要に応じて確保制限的に
競業禁止短期間に限定長期間を要求

アドバイザリー企業の選び方

選定基準

基準確認ポイント
実績過去の取引件数・金額
技術分野の専門性自社の技術分野に詳しいか
ネットワーク買い手/売り手の候補リストの質
手数料体系成功報酬型 or 固定費型
利益相反売り手・買い手双方の代理をしないか

手数料の相場

取引額手数料率手数料額
〜100万ドル15〜25%15〜25万ドル
100〜500万ドル10〜15%10〜75万ドル
500万ドル〜5〜10%25万ドル〜

知財M&Aは専門性の高い取引です。経験豊富なアドバイザリーを活用して、最適な取引条件を実現しましょう。

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