マッチング

特許を活用してくれる企業の探し方【マッチング手法5選】

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この記事のポイント

自社の特許を活用してくれる企業を見つけるための5つのマッチング手法を解説。開放特許DB、業界イベント、特許分析、TLO連携、オンラインプラットフォームの活用法。

特許を保有していても、活用してくれる企業が見つからなければ収益にはなりません。本記事では、特許の活用先企業を見つける5つの実践的なマッチング手法を紹介します。


手法1: 開放特許情報データベースの活用

INPITが運営する開放特許情報データベースに自社特許を登録することで、活用を希望する企業からのアプローチを受けられます。

メリット:

  • 無料で利用可能
  • 全国の中小企業にリーチ
  • INPITの知財コーディネーターがマッチングを支援

活用のポイント:

  • 技術の応用例を具体的に記載する
  • 想定される製品カテゴリを幅広く提示する
  • ライセンス条件の目安を示す

手法2: 特許分析によるターゲティング

パテントランドスケープ分析を用いて、自社特許の技術分野で活動している企業を特定します。

手順:

  1. J-PlatPatで自社特許のIPC分類を確認
  2. 同じIPC分類の出願人を検索
  3. 出願動向から技術投資が活発な企業を特定
  4. 被引用分析で自社特許に関心を持つ可能性のある企業を発見

手法3: 業界イベント・展示会への参加

知財関連の展示会やマッチングイベントは、対面で企業との関係を構築できる貴重な機会です。

主なイベント:

  • 知財ビジネスマッチング会(各地方経済産業局主催)
  • 産学連携マッチングフェア
  • 技術移転フォーラム
  • 業界専門展示会の知財コーナー

手法4: 特許マッチングプラットフォーム

オンラインのマッチングプラットフォームを活用して、時間と場所の制約なく企業を探します。


手法5: オープンイノベーションプログラム

大企業が運営するオープンイノベーションプログラムに応募することで、技術の事業化パートナーを見つけます。詳しくはオープンイノベーション活用ガイドを参照してください。


マッチング成功のポイント

  1. 技術の説明を非専門家にも分かりやすく: 特許の請求項ではなく、ビジネス上の価値を伝える
  2. 複数の応用例を提示: 想定外の分野での活用可能性も示す
  3. 柔軟なライセンス条件: 初期費用を低くし、ランニングロイヤリティで回収する等
  4. 技術サポートの提供: ライセンス後の技術支援を約束することで安心感を与える
  5. NDAの準備: 詳細な技術情報の開示はNDAを締結してから

まとめ

特許マッチングは「待ち」ではなく「攻め」の姿勢が重要です。複数の手法を組み合わせて、最適な活用先企業を見つけてください。休眠特許の発掘から始める場合は休眠特許の見つけ方も参考にしてください。


案件によりますが、マッチング成立まで3〜12ヶ月が一般的です。複数の手法を並行して進めることで期間を短縮できます。
開放特許データベースの場合、登録特許のうち実際にマッチングに至るのは10〜20%程度と言われています。技術の市場性と説明の具体性が成功率に影響します。
NDAを締結した上で技術の詳細を共有し、ライセンス条件の交渉に入ります。交渉のテクニックはライセンス交渉ガイドを参照してください。
可能です。海外の特許マーケットプレイスやJETROの知財関連プログラムを活用できます。ただし、言語、法制度、商慣習の違いへの対応が必要です。
INPITの開放特許データベースは無料です。民間のマッチングサービスは月額制やマッチング成功報酬型があり、数万円〜数十万円程度です。

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