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IPC分類コードの読み方完全ガイド【特許検索の精度を劇的に上げる方法】

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この記事のポイント

IPC(国際特許分類)の構造と読み方を完全解説。セクション・クラス・サブクラスの体系、検索での活用法、主要技術分野のIPC一覧を紹介します。

**IPC(International Patent Classification: 国際特許分類)**を理解することで、特許検索の精度と効率が劇的に向上します。キーワード検索だけでは見つからない特許も、IPC検索なら確実に発見できます。


IPCの基本構造

IPCは階層構造で技術分野を分類しています。

H 04 L 9/32
↑  ↑  ↑ ↑ ↑
①  ② ③ ④ ⑤

① セクション(A〜H): 最上位の分類
② クラス(2桁数字): 大分類
③ サブクラス(1文字): 中分類
④ メイングループ(1〜3桁): 小分類
⑤ サブグループ(2桁〜): 最小分類

8つのセクション一覧

セクション名称対象技術
A生活必需品農業、食品、衣服、医療
B処理操作・運輸分離、加工、印刷、運輸
C化学・冶金化学、石油、ガラス、セメント
D繊維・紙紡績、織物、製紙
E固定構造物建築、土木、鉱業
F機械工学・照明・加熱エンジン、ポンプ、兵器
G物理学計測、光学、コンピュータ
H電気電気回路、通信、発電

主要技術分野のIPCコード

AI・機械学習

IPCコード技術内容
G06N 3/00ニューラルネットワーク
G06N 20/00機械学習
G06F 18/00パターン認識
G06V 10/00画像認識

通信・ネットワーク

IPCコード技術内容
H04L 9/00暗号通信
H04W 4/00無線通信サービス
H04B 7/00無線伝送方式

医薬品・バイオ

IPCコード技術内容
A61K 31/00医薬品組成物
C12N 15/00遺伝子工学
G01N 33/00生物学的材料の分析

IPC検索の実践テクニック

テクニック1: キーワード検索との組み合わせ

IPC: G06N3/00 AND キーワード: "画像診断"

IPCで技術分野を絞り、キーワードで具体的な用途を限定。

テクニック2: 上位/下位のIPC展開

広く検索したい場合は上位のIPCを使い、精密に絞り込みたい場合はサブグループレベルまで指定。

テクニック3: CPC(Cooperative Patent Classification)の併用

CPCはIPCをさらに細分化した分類体系で、EspacenetやGoogle Patentsで利用可能。IPCで大まかに絞り、CPCで精密に限定する手法が有効。


IPCの調べ方

  1. J-PlatPatの「パテントマップガイダンス」: 日本語でIPC分類を検索
  2. WIPO IPC Publication: IPCの正式な一覧(英語)
  3. 関連特許から逆引き: 既知の関連特許に付与されたIPCを参照

まとめ

IPC分類の理解は特許検索スキルの基礎です。キーワード検索だけに頼らず、IPCを活用することで、表記揺れに影響されない網羅的な検索が可能になります。J-PlatPatEspacenetでの実践を通じてスキルを磨いてください。


各国の特許庁の審査官が出願内容に基づいてIPCを付与します。1つの特許に複数のIPCが付与されることも一般的です。
CPCはIPCをベースにEPOとUSPTOが共同開発した、より細分化された分類体系です。IPCよりも細かい技術分類が可能で、精密な検索に有用です。
FIは日本特許庁がIPCを細分化した独自の分類です。日本特許の検索ではFIを使うとIPCよりも精密な検索が可能です。J-PlatPatで利用できます。
はい。IPCは毎年改訂されます。新しい技術分野の追加や分類の再編が行われるため、最新版を確認してください。
類似の特許を検索し、それに付与されているIPCを参考にするのが最も確実です。また、WIPOのIPC分類表やJ-PlatPatのパテントマップガイダンスも活用してください。

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